酸化ストレスについて考える

1.活性酸素とは何か?

 

活性酸素は、私たちの体内に取り入れた酸素の一部が、マイナス電子を持った酸化力の強い酸素に変化したものです。

 

近年、活性酸素に関する研究が進むに連れ、それが人体にとって諸刃の剣のように、大きな影響を及ぼしていることが明らかになってきています。

1-A. 活性酸素の効用 

活性酸素は、体内に入ってきた菌類やウィルス、生体に悪影響を及ぼす化学物質などを攻撃、分解して身体を守る働きをします。
抗がん剤などは、その働きをがん細胞を攻撃するために使っている例です。
また、運動により生じる活性酸素には、生体を刺激して自己治癒力を高める働きもあるといわれています。

1-B 活性酸素の害 

体内で必要量を越えて生産された活性酸素は、細胞や遺伝子を傷つけ、ガンや動脈硬化、糖尿病などを始め90%以上の病気の原因になると考えられています。
また、一部に反対意見もありますが、老化の大きな原因の一つが活性酸素であるという認識が一般化しつつあり、アンチエージングの世界では、もっとも重視される要素になっています。

 

参考:活性酸素に起因する疾患を関連学会の研究者の報告から抜粋

 

 

2.活性酸素に対応する自己治癒力はどうなっているのか?

人体には、恒常性(ホメオスターシス)と呼ばれる自然のバランス回復機能が備わっており、不調和によって損なわれた機能や器官を調和した状態に戻そうと働きます。

病気と呼ばれる状態(つまり症状の発現)はその働きの表れと見ることができます。
回復機能が不調和の程度に追いつかないときには、症状の慢性化あるいは悪化という形で表現されます。


活性酸素に対しても、その害(酸化ストレスと呼びます)を消そうとする力が、人体には本来的に備わっていることが、40数年前にジョー・マッコードという方により発見されました。いわゆる抗酸化酵素(Super Oxide Dismtase=SOD)の発見です。その後マッコード博士を中心に抗酸化科学という新しい分野の幕が開かれ世界抗酸化学会も設立され、活性酸素除去酵素群の働きが次々と明かされるに至りました。

 

3 なぜ今、それほど活性酸素対策が重要課題になるのか?

 

小さな子供たちが日焼けをしてもすぐ元に戻るように、人が十分な抗酸化機能を発揮している間は、活性酸素の影響はあまり問題になりません。
しかし、抗酸化機能が低下し酸化ストレスが過剰になると、体中が酸化され錆びだらけ的な状態になります。

ではなぜ、本来的な抗酸化機能が酸化ストレスに追いつかない状態になるのでしょうか?

今の暮らしで、かってないほど酸化ストレスを重視する必要が出てきたのには、大きく分けて2つの原因があります。

 

3-1 高齢化と抗酸化酵素群の生産力の低下


時代と共に、高齢化が進んできたといわれています。
少子化の影響もあるでしょうが、確かに私自身を含め、高齢者が目に付く時代になって来ているという実感がありますね。

ところが一方、私たちが本来備えている抗酸化酵素群を産出する能力は30代後半から40台にかけて低下し始め、個人差はあるものの、80歳くらいになると最盛期の1割以下にも低下するのだそうです。

ご婦人方は、よくお肌の曲がり角などという言葉を耳にされたり、ご自分の肌の変化で実感されていると思いますが、ある年齢に達すると誰でも日焼けや疲労に対する回復力の衰えを実感されているのではないでしょうか。
下のグラフをご覧いただくと、30歳代後半辺りから急激にカーブが下がってきているのがお分かりですね。

子供たちが夏の太陽に真っ黒に日焼けしても、すぐまたツヤツヤと張りのある美しい肌に戻るのに、年配者ほど日焼けがすぐシミになったり肌が荒れる体験も、実は体内での抗酸化力がこのように変化していたからなのです。

 

                      (出典:体内の抗酸化酵素 Blood,76,835,(1990)

 

江戸時代のように隠居すると、ほとんど60歳くらいで天国行きという時代ならとにかく、その後20年30年と長生きするのが普通になってきても、抗酸化力が低下して老化が進むと共に様々な病気に悩まされ続けるのでは、長生きの喜びも半減するのではないでしょうか。

 

平均寿命が延び、高齢化が進むにつれ、生涯現役への願いは痛切となり「抗酸化力をどう高めるか」が重要テーマに浮上してくるのは必然といえるでしょう。
さらに、高齢化の進展と共に老人医療費や介護費などの増加は国民の医療費負担の増大に拍車をかけ、現在38兆円にも及ぶ国民総医療費は増進し続けています。このままでは健康保険の破たんも予想され、何としても健康長寿を促進する医療革命が必要になって来ていると言えるでしょう。

 

3-2.酸化ストレスが増大する一方の現代社会

 

どのような場合に酸化ストレスが高まるのか、つまり活性酸素が増えるのかを観察すると、私などの幼少期とは比べ物にならないほど、原因となる要因が増大してきています。

 

一般に言われている活性酸素発生原因としては

 ・太陽の紫外線や宇宙線(オゾン層の破壊、太陽フレアーの増加などにより増大中) 
 ・電磁波(携帯電話、電子レンジ、IT調理器パソコン、高圧線、リニヤモーターカー
 ・放射能汚染 ・食品添加物や農薬 ・医薬品や化粧品などの化学物質 ・菌類感染
 ・喫煙 ・過度の飲酒 ・食べ過ぎ ・激しい運動 不規則な暮らし ・激しい寒暖
 ・精神的ストレス ・内装材や排気ガスなどの有害ガス ・遠距離旅行時の時差
 などがあります。昔は無かったような要因が急激に増えてきていると思われませんか?

 

この中には、セルフコントロールで減らせる要因もかなりありますから、ご自分で研究し、健康的なライフスタイルを目指していただくことが大切ですが、中には避けようの無いものも増えてきていますね。

 

参考:フリーラジカルの医学 
         京都府立医科大学 学長 吉川 敏一先生 最終講義から  

 

 

4.「若々しく元気で長生き」したければ、抗酸化対策が必須

 

以上のご説明で、高齢化時代の後半生も若々しく元気に過ごすには、抗酸化対策に配慮することがいかに重要か、がご理解いただけたかと思います。

しかしながら、通常の暮らしで私たちの体内で1日に生産される活性酸素の分子数は

なんと  300兆×100億個だといわれます。
初めてこの数字を聞いたとき、余りにも天文学的な数字に私はピンと来ませんでした。

そこで、人体の細胞が全身で約60兆個と言われるのだから,細胞一個当たりにして見たらと考えました。 300兆÷60兆=5ですから1細胞当たりで考えると、1日に500億個の活性酸素の攻撃にさらされると思ったら、少しは実感が出てきました。
 

これだけの量の活性酸素を、少しでも減らして老化を防ぎ、あるいは健康力を増進しようと考えるのは当然で、マスコミでの抗酸化サプリの広告宣伝の華々しさは、そのようなニーズの増大を考えるときわめて自然なことだと思えます。

アメリカでは、抗酸化物質や抗酸化力を持つ食品、サプリなどの効果性を図る指標として
かってアメリカ農商務省が提案したorac値(Oxygen Radical Absorption Capacityの略)

を参考にするケースが多いようです。

日本の厚生労働省は、1日
ORAC値基準4,700ユニット以上の摂取を推奨しています。
また、健康回復目的の場合は、一般に1万ユニット以上が望ましいと言われています。

ただし、最近では、orac値だけでは、実際に体内での細胞レベルでの働きが、その数値に

対応しているかどうかについては疑問を持つ向きもあるようです。

これに対して、最近では、その抗酸化物質が、細胞内でどれだけ活用されているかを測定
する細胞寿命延伸測定(CAP-e)値が注目されるように成ってきております。

いずれにせよ、健康のためサプリやスーパーフード(後述)を摂取しようとするときは、
その効果性も、よく確かめた上で選ばれることをお勧めします。


 すぐれた抗酸化力を持つスーパーフードの登場
      

日常の食事で、抗酸化力の高い食品をとるように努力することが、もっとも望ましいことでしょう。

しかし、歳と共に衰える体内での抗酸化酵素類の生産能力と、活性酸素増大一方のライフスタイルを考えると、通常の食事だけでは足りない抗酸化力を、どう補うかということが、現代社会で健康寿命を願うなら、非常に重要なテーマになりますね。

今、アメリカのセレブなどの間でブームになっているのがスーパーフードです。
これは、ブラックシードやチアシード、アロエ、ノニなど抗酸化力などに特に優れた効果を持つ食品の中から、ずば抜けて効果性の高いものを摂取しやすい形にしたものです。

最近日本でも、コスメキッチンの店頭などに、スーパーフードコーナーが作られていますが、常に品切れ状態のものが多いようで、女性を中心に、関心が高まっていることがわかります。

ハリウッドスターなどが軒並みスーパーフードを愛用しているという情報が、影響しているのかもしれませんね。



✳️早耳情報

最近では、アメリカから、それらのスーパーフードを組み合わせた複合食品で、1オンス(約30ml)あたりで9,000ユニットという、厚労省の1日あたりの推奨基準も軽くクリアーの抗酸化力(orac値)を示す、まさに名の通りスーパーな食品も上陸しています。

まだ、個人輸入という形ですが、私も愛用しています。
興味のある方は、お問い合わせページからご連絡ください。
その場合、こちらからのお返事が確実に届くアドレスでお願いします。

 

 

6.抗酸化サプリの効果と問題点

 

今まで述べてきたような理由で、抗酸化サプリが必要とされる時代ですし、また実際にそのようなサプリで救われたという話も聞きます。

しかし、一方では、抗酸化物質をサプリとして外から補うという方法には限界があることも近年次第に明らかになってきているのです。

 

6-1 多勢に無勢の無力さ

 

カテキン、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、ポリフェノール類(フラボノイド、カテキン、イソフラボン、アントシアニン)コエンザイム、その他覚え切れないほどの抗酸化サプリの類が売られていますし、効果の高いものもあると思われます。

 

しかし、問題の一つは、これら外部から補充する抗酸化物質は、1分子が活性酸素1分子を消去すると、その効果は相殺して終わりとなるのだそうです。
天文学的な活性酸素の産出量に比べて1対1で相殺と聞くと、まるで山火事にバケツリレーで立ち向かっているようなものだと思いませんか?

そこで考えられるのが、大量のサプリを摂ることですが、(がん治療などの際は金のことは言っていられないかもしれませんが、)一般的には経済的にも誰にでも出来ることではありません。

6-2 抗酸化サプリも摂りすぎると命を縮めるというデータ

 

しかしながら近年、これに疑問を呈する意見も増えてきており、NHKテレビのためしてガッテンでも報道される事態になってきているので、私たちも慎重にならざるを得ません。


一物全体食という日本人の知恵は、上記のように、ある成分やミネラルなどを抽出して摂取することによる偏りが、結果的に体に負担をかけることになりがちなことを戒めていたのだと思われます。

 

例 抗酸化酵素サプリメントは寿命を縮める 
      コペンハーゲン大学病院の研究者が、2007年2月に、アメリカの医学雑誌
      (American Medical Association Study) に、抗酸化サプリメントと
      死亡率の関係を発表しました。      

      この研究では、合計 23万2606人におよび対象者、68の無作為研究、
      385の論文を調査しています。
      「ベータカロチンは 7%、ビタミンAは 16%、ビタミンEは 4% 死亡
      リスクを高める。」

      このように綿密な研究で臨床が出されると、慎重にならざるを
      得ませんね。

 

      ビタミンA、ビタミンE、ビタミンKなどが脂溶性ビタミンは体内に
      蓄積しやすいので、過剰に摂ると問題が多いのだと思われます。

 

 

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